Japanese
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連載 卒後研修講座
上腕骨外側上顆炎の病態と治療
Lateral epicondylitis of the elbow:etiology and treatment
副島 修
1,2
O. Soejima
1,2
1福岡国際医療福祉大学作業療法学科
2福岡山王病院整形外科
1Dept. of Occupational Therapy, Fukuoka International University of Health and Welfare, Fukuoka
キーワード:
lateral epicondylitis
,
etiology
,
treatment
Keyword:
lateral epicondylitis
,
etiology
,
treatment
pp.1347-1351
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1347
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は じ め に
上腕骨外側上顆炎は,日常の整形外科診療においてもっともよく遭遇する疾患の一つである.1873年にRungeが「書痙の病態と治療」と題する論文中にはじめて報告し1),その後にMorrisやMajorらが「lown tennis arm/elbow」の名称を提唱した.よって,今日でも「テニス肘」と呼ばれてはいるものの,実際に外来を訪れる患者の中でテニスが原因である頻度は5~10%程度であり,多くは上肢を酷使する作業者や家庭の主婦などである.治療の基本は保存療法であり,約80%が1年程度で自然軽快するが,症状が遷延し手術療法に移行する症例も存在する.
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