Japanese
English
スポーツ傷害の予防・診断・治療 Ⅰ.総 論
4.新しい治療機器・薬剤
難治性ジャンパー膝に対する体外衝撃波治療
Extracorporeal shock wave therapy for the treatment of refractory patella tendinitis
西田 雄亮
1,2
,
金森 章浩
1,2
,
田中 健太
1,2
,
梶原 将也
1,2
,
西野 衆文
1,2
,
山崎 正志
1,2
Y. Nishida
1,2
,
A. Kanamori
1,2
,
K. Tanaka
1,2
,
M. Kajiwara
1,2
,
T. Nishino
1,2
,
M. Yamazaki
1,2
1つくばスポーツ医学健康科学センター
2筑波大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba
キーワード:
extracorporeal shock wave therapy
,
patella tendinitis
,
jumper’s knee
,
athlete
Keyword:
extracorporeal shock wave therapy
,
patella tendinitis
,
jumper’s knee
,
athlete
pp.67-71
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei73_67
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は じ め に
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)は繰り返すジャンプ動作で発症する代表的なオーバーユース障害であるが,保存的治療法抵抗例もしばしばみられる.近年,難治性ジャンパー膝に対して体外衝撃波治療(extracorporeal shockwave therapy:ESWT)が行われ,その有効性が報告されている1,2).一方で,従来の保存的治療と効果に差がなかったという報告もあり3),その有効性の詳細は明らかになっていない.
当院では2013年からアスリートのさまざまなスポーツ障害の治療にESWTを取り入れている.本稿では当院での難治性ジャンパー膝に対するESWTの治療前MRI所見とESWTによる除痛効果との関連を検証した研究の結果に文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018