骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その2)
手術支援・最新の取り組み◆2.開放骨折の治療 重症開放骨折の治療戦略 特に下腿骨について
佐藤 栄一
1
,
萩野 哲男
,
落合 聡司
1健康科学大学
キーワード:
下肢外傷
,
骨折-開放
,
骨折固定法
,
内固定法
,
骨折治癒
,
治療成績
,
患者重症度
,
筋弁
Keyword:
Fracture Fixation
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fractures, Open
,
Leg Injuries
,
Treatment Outcome
,
Fracture Healing
,
Patient Acuity
pp.98-100
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017257818
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当科で1984~2012年にGustilo分類typeIIIの下腿骨骨折に対して創外固定法を施行した43例を対象とし、創外固定法のみ行った群29例(以下;単独群)と、創外固定法から内固定法へ移行した群14例(以下conversion群)に分け、治療成績を群間比較した。結果、一期的骨癒合率は単独群が69%、conversion群が100%、一期的骨癒合が得られるまでの期間はそれぞれ平均31.9週、25.0週であり、conversion群のほうが成績良好であった。conversion群のうちGustilo分類typeIII Bで軟部組織損傷の著明な症例では、筋弁術やメッシュ皮膚移植を併施しことが治療成績向上につながったと考えられた。
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