発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006036241
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初期治療として創外固定法を行ったGustilo分類type IIIの単独下腿骨骨幹部開放骨折例の治療成績を調査した.初診時に重大な合併損傷や他部位の骨折のないGustilo分類type IIIA(type IIIA)の7例,Gustilo分類type IIIB(type IIIB)の5例の下腿開放骨折,計12例12骨折を対象とした.創外固定法のみで骨癒合を得られた症例は,type IIIAが2例(28.6%),type IIIBが1例(20%)であった.創外固定法のみで骨癒合を得られなかった症例にはtype IIIAで平均11.2週,type IIIBで6.5週で髄内釘法などを行い,術後,各々12.2週,13.5週で全例に骨癒合がみられた.Gustilo分類type IIIの症例では,創外固定術後6週間を経ても仮骨形成がみられない場合,内固定法に変更することが妥当であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005