発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001191223
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40歳女.2週間前に交通事故のため他院救急センターに搬送された.X線像では左下腿頸骨の近位から遠位までの粉砕が高度であり,Gustilo分類type IIIの開放粉砕骨折と診断され,同日,デブリドマン,傷閉鎖,創外固定が行われた.初診(転院)時のX線像では,アライメントはほぼ良好であったが,側面像での骨片間の離解が大きかった.術後6週より1/4部分荷重として経過観察を行っていたが,単純X線像で仮骨の形成が不良で,創部が瘻孔となり排膿が続いたため,受傷後約2ヵ月時に手術した.瘻孔は骨まで達しておらず,表層感染であった.傷外固定装着のままスクリューによる二期的整復固定術,骨移植と創のデブリドマンを行った.術後1年の骨癒合は良好で,疼痛もなく,歩行に問題はない
©Nankodo Co., Ltd., 2001