発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003072507
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5例の開放性ピロン骨折に対し,侵襲が少なく,かつ強固な固定性が得られる二期的slipped plate固定の治療経験について報告した.X線学的には全例良好なアライメントで骨癒合が得られ,Burwellらの評価基準では他覚所見,自覚所見ともfair以上の成績であった.術後合併症としては,創感染により早期抜釘を余儀なくされたものが1例あった.また,同側の大腿動脈損傷を伴っていた症例で,皮膚壊死に陥ったため,cross-legによる有茎皮弁を行った.この方法は,損傷を受けた軟部組織にさらなる侵襲を加えることなく,骨折部のアライメントを整え,強固に固定することができ,有用な術式であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002