発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009037677
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Neer分類type IIの鎖骨遠位端骨折12例(男性9例、女性3例、受傷時平均年齢44.7歳)に対しサソリ型プレートを用いた外科的治療を行い、その治療成績について検討した。術後平均観察期間14ヵ月の結果、1)全例で骨癒合が得られ、最終診察時のJOAスコアは平均98.7点と良好な成績であった。2)肩の挙上は術後6ヵ月で全例135°以上可能であり、抜釘後は全例ほぼfull range挙上可能であった。3)単純X線正面像で遠位骨片のサイズは平均25.4mmであった。4)整復位がやや不良の症例が2例みられ、1例は遠位骨片粉砕例で、突出したプレート先端により瘻孔を生じたが、抜釘後治癒した。残る1例は骨片の大きさに比しプレートの選択サイズが小さく、フックで把持しきれていない症例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008