経験と考察
新鮮GaleazziおよびGaleazzi類似骨折の治療成績
森谷 浩治
1
,
上村 一成
,
原 敬
,
依田 拓也
1新潟手の外科研究所 研究部
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
骨折-開放
,
内固定法
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
再発
,
術後合併症
,
橈骨骨折
,
骨折-粉砕
,
治療成績
,
補綴関連感染症
,
Galeazzi骨折
,
若木骨折
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fractures, Open
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Radius Fractures
,
Recurrence
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Prosthesis-Related Infections
,
Fractures, Comminuted
pp.1163-1166
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2018005475
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2012年7月~2015年10月に加療した新鮮Galeazzi骨折およびGaleazzi類似骨折11例11骨折(10~61歳、平均27.4歳)を対象に、治療成績について検討した。原因は転倒3例、転落2例、自転車からの転倒2例、スポーツ外傷2例、交通事故2例であった。骨折型はGaleazzi骨折9例、Galeazzi類似骨折2例、AO分類は22-A2が6例、22-A3が1例、22-B2が1例、22-C2が1例、23-A2が1例、23-A3が1例であった。手関節、前腕の獲得ROMは良好であったが、合併症に術後感染やギプス固定中の遠位橈尺関節(DRUJ)再脱臼、尺骨遠位骨端線早期閉鎖を認め、手関節尺側部痛遺残も多くみられた。DRUJ破綻が重度といえるGaleazzi骨折において、現状のDRUJ支持組織の修復程度ではDRUJの安定性回復が不十分な症例があり、骨折部の過矯正固定を必要とすることが考えられた。
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