発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012360388
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Neer分類type IIの鎖骨遠位端骨折に対しclavicle hook plate(シンセス社)を用いて治療を行った10例の成績を報告した。男性8例、女性2例、年齢は30~70歳であった。手術時間は平均46分で、術後に感染やカットアウトなどの合併症は1例も認めなかった。全例で骨癒合が得られ、最終観察時のJOAスコアは平均92点であった。代表例1例を提示した。clavicle hook plate法は、プレートを肩峰の後方に滑り込ませる術式であるため骨孔を開ける必要がなく、遠位骨片も直接固定することが可能である。一方、問題点として術後に肩峰周囲の骨圧痕像を認めるケースがあることから、当科ではその対策として、骨癒合が得られ次第なるべく早期にプレートを抜去するようにしている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012