整形外科の手術手技-私はこうしている
下肢 下腿骨 ピロン骨折に対するリング型創外固定を用いたロングロッド整復法
野坂 光司
1
,
山田 晋
,
齊藤 英知
,
木島 泰明
,
千田 秀一
,
島田 洋一
1秋田大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
外固定器
,
脛骨骨折
,
骨折固定法
Keyword:
Fracture Fixation
,
Radiography
,
Tibial Fractures
,
External Fixators
pp.173-177
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040711
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ピロン骨折に対するリング型創外固定を用いたロングロッド整復法について検討した。脛骨天蓋骨折を含む脛骨遠位部骨折、足関節三果骨折・両果骨折で6ヵ月以上経過観察した60歳以上の36例を対象とした。内固定群19例、Ilizarov創外固定群17例であった。入院期間は、内固定群79.2日、Ilizarov創外固定群29.2日で、Ilizarov創外固定群が有意に短かった。平均矢状面ROMは、内固定群45.9°、Ilizarov創外固定群43.3°で、骨密度YMAは、内固定群62.9%、Ilizarov創外固定群56.0%、JSSFスケールは、内固定群平均86.2点、Ilizarov創外固定群平均90.3点で、両群に有意差はなかった。外科的追加処置を要した皮膚障害は内固定群21.1%、Ilizarov創外固定群0%で、Ilizarov創外固定群が優れていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014