発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003252303
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牽引やギプス固定等の保存的治療では,治療に難渋する小児下腿骨骨折15例17骨折に創外固定法を施行し,受傷から創外固定器装着までの期間,部分荷重期間,全荷重期間,創外固定器装着期間,脚長差,角状変形の程度,術後合併症,最終成績を調査して,本法の有用性を検討した.遷延治癒が1例あったが,全例骨癒合し,満足すべき結果が得られた.装着中にピン刺入部の管理が必要なこと,固定器のかさばりで衣服の着脱が困難であること,入浴が制限されるなどの問題はあるが,小児の下腿骨骨折例のうち,開放骨折例,多発骨折例,頭部や腹部外傷を合併した多発外傷例,牽引療法での良好な整復位の獲得や保持が困難な症例に対しては,本法のこれらの問題点を考慮したとしても,適応を制限するものではないと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003