発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002194615
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脛骨近位端骨折に対するIlizarov創外固定器による低侵襲手術法について報告した.対象は,プレート固定6例(プレート群:男性5例,女性1例・平均年齢43.2歳)と,スクリュー固定とIlizarov法併用6例(Ilizarov群:男性4例,女性2例・平均年齢48.2歳)であった.プレート群は全例関節切開し,バットレスプレートやMayプレートで固定した.Ilizarov群は関節鏡やイメージを利用し,小切開から開窓して骨片を整復した.骨片多数や整復困難時は関節を切開し,AO海綿骨用スクリュー,6.5mm中空スクリューを用い,必要に応じハイドロキシアパタイトを用いた.最後に近位骨片と骨幹部にIlizarovリングを装着し,下肢のアライメントを整え固定した.プレート群はexcellentが2例,goodが3例,fairが1例で,正座可能が2例であった.Ilizarov群はexcellentが4例,goodが2例で,正座可能が4例であった.最小限の内固定にIlizarov創外固定器を併用した方法は,本骨折に有効な方法であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002