整形外科の手術手技-私はこうしている
下肢 大腿骨 大腿骨近位骨巨細胞腫に対する前方アプローチによる掻爬および側方アプローチによる内固定術
中島 浩敦
1
,
吉田 雅博
,
新井 英介
,
山田 健志
,
西田 佳弘
1岐阜県立多治見病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨板
,
掻爬術
,
大腿骨腫瘍
,
骨巨細胞腫
,
骨代用物
,
失血-外科
,
治療成績
Keyword:
Bone Plates
,
Curettage
,
Femoral Neoplasms
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Giant Cell Tumor of Bone
,
Bone Substitutes
pp.169-172
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040710
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大腿骨近位骨巨細胞腫(GCTB)に対する前方アプローチによる掻爬および側方アプローチによる内固定術について検討した。大腿骨近位GCTBで、前方・側方合併アプローチで手術を行った5例を対象とした。術中出血量は背筋平均1594ml(200~2970ml)であった。局所再発が2例(40%)で、大転子にみられた。再発までの期間は平均23.5ヵ月(22.8ヵ月、24.3ヵ月)であった。再発に対しては、再度掻爬および骨セメント充填を行った。重篤な合併症はなかった。骨セメント充填例で、頸部骨折後の短縮がみられた。肺転移をきたしたものはなかった。MSTSスコアは30点中平均27.4点(91.3%)であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014