足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 外傷・スポーツ障害 足関節骨折 創外固定を用いたピロン骨折の治療経験 骨折自体も二期的手術で治療する
小関 和彦
1
1泉整形外科病院
キーワード:
X線診断
,
脛骨骨折
,
骨折固定法
,
内固定法
,
水疱
,
足首損傷
,
骨アライメント異常
,
治療成績
,
補綴関連感染症
,
足関節骨折
Keyword:
Blister
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fracture Fixation
,
Radiography
,
Tibial Fractures
,
Ankle Injuries
,
Prosthesis-Related Infections
,
Bone Malalignment
,
Treatment Outcome
,
Ankle Fractures
pp.178-182
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297883
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閉鎖性ピロン骨折に対して創外固定を用いて2期的手術を行った9例(男性6例、女性3例、平均年齢54.8歳)の治療成績について検討した。平均経過観察期間23ヵ月の結果、1)1st stage後の単純X線像にて天蓋角と健側との差で、正面像2°以内かつ側面像3°以内と良好なアライメントを獲得できたものは8例で、うち7例は2nd stageでアライメントを再獲得せずに骨接合を施行できた。2)2nd stageでアライメントの再調整が必要となったものは2例でみられた。1例は1st stageで腓骨が整復不良のまま、良好なアライメントを獲得できなかったもの、もう1例は1st stageで良好なアライメントを獲得できたものの2nd stageまでの待機期間中に転位を生じたものであった。3)Burwellによる他覚的評価はgoodが8例、fairが1例、自覚的評価ではgoodが7例、fairが2例であった。4)合併症としては創感染を1例で生じたが、保存的治療にて治癒が得られた。
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