整形外科の手術手技-私はこうしている
下肢 足関節 踵骨骨折に対するロッキングプレートを用いた最小侵襲プレート骨接合術の治療成績
藤原 達司
1
,
杉本 瑞生
,
中堀 泰賢
,
久保 範明
,
藤原 桂樹
1大阪府立病院機構大阪府立急性期総合医療センター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨板
,
足関節
,
最小侵襲手術
,
治療成績
,
踵骨骨折
Keyword:
Ankle Joint
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Treatment Outcome
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
pp.130-134
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040701
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
踵骨骨折に対するロッキングプレートを用いた最小侵襲プレート骨接合術の治療成績について検討した。ロッキングプレートを用いて独自に考案した最小侵襲プレート骨接合術を施行し、術後6ヵ月以上経過観察した17例22足を対象とした。X線評価では、2mm以上の後距踵関節面の不整合は、術前では陳旧例の1例以外すべての症例で認めた。術直後、最終診療時ではすべての症例で2mm以上の不整合を認めなかった。全例で骨癒合を確認し、骨萎縮を認めた症例はなかった。部分荷重開始は術後29日、全荷重は術後54.5日より開始した。追加手術は22足中8足で、手術創部での突っ張り感や異物感の改善目的に抜釘術を行った。全例で、腓骨筋腱とプレート間に瘢痕組織が介在し、癒着や接触を認めなかったが.皮下組織とプレートとの癒着は著明であった。抜釘術後、全例で異物感の消失を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014