整形手術手技
ロッキングプレートと楔状人工骨スペーサーを用いた低侵襲脛骨遠位斜め骨切り術
小林 勇人
1
,
影山 康徳
,
紫藤 洋二
1藤枝平成記念病院 整形外科
キーワード:
変形性関節症
,
脛骨
,
骨切り術
,
内固定法
,
骨板
,
足関節
,
X線CT
,
骨代用物
,
最小侵襲手術
Keyword:
Ankle Joint
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Osteotomy
,
Osteoarthritis
,
Tibia
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Bone Substitutes
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
pp.1001-1005
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013350494
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強固な5.0mmロッキングプレートと独自に開発した楔状人工骨スペーサーを用いた低侵襲頸骨遠位斜め骨切り術(DTOO)を考案し、術後早期より歩行訓練を行った。DTOOを施行し、術後3ヵ月以上経過観察が可能であった11例11足を対象とした。正面天蓋角は平均86→96°へ増加した。内果傾斜角は平均27→21°、距骨傾斜角は平均6→2°へ減少した。側面天蓋角は術前後で統計学的有意差を認めなかった。JSSFスケールは平均55→92点へ改善した。合併症は医原性足根管症候群がstage 3bの1例に生じ、術後4ヵ月に頸骨神経剥離術を行った。また、疼痛対策が必要なプレート痛を初期の2例に認めたが、いずれも抜釘後に愁訴はすみやかに消失した。プレート痛の原因はベンディングおよび設置の不良と考え、手技的問題を改善した3例目以降は発生していない。全例骨癒合が得られ、皮膚壊死、感染、インプラント破損などはなかった。
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