人工関節置換術-最新の知見
特殊な疾患、高度の変形を伴う例に対する人工関節 腫瘍 10年以上経過した腫瘍用人工膝関節の治療成績
佐藤 栄一
1
,
安藤 隆
,
佐藤 信隆
,
浜田 良機
1山梨大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
脛骨
,
骨腫瘍
,
骨肉腫
,
術後合併症
,
大腿骨腫瘍
,
骨巨細胞腫
,
人工器官機能不全
,
治療成績
,
無病生存
,
膝関節置換術
,
セメントレス人工関節
,
組織球腫-悪性線維性
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Femoral Neoplasms
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Postoperative Complications
,
Osteosarcoma
,
Tibia
,
Treatment Outcome
,
Giant Cell Tumor of Bone
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Disease-Free Survival
,
Histiocytoma, Malignant Fibrous
pp.207-209
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270832
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膝関節周囲に発生した骨腫瘍に対して腫瘍切除後の骨欠損を腫瘍用カスタムメイド人工膝関節を用いて再建し、10年以上経過した症例の長期成績を検討した。腫瘍切除後の骨欠損を腫瘍用カスタムメイド人工膝関節を用いて再建し、10年以上経過観察可能であった10例を対象とした。術後切除縁評価は悪性骨腫瘍では広範囲切除6例、辺縁切除1例で、良性骨腫瘍では3例とも辺縁切除であった。骨切除量は平均13.5cmであった。術後10年での局所再発・遠隔転移はなく、生命予後はすべて無病生存であった。合併症では皮膚壊死を1例、X線像上でのインプラントの弛みを6例、骨皮質の菲薄化を4例にみたが、人工関節の破損はなく、追加治療を必要とした症例はなかった。ISOLS・MSTS機能評価では23.0点で、項目別では疼痛4.3点、機能3.6点、自己満足度3.6点、支持性4.2点、歩行能力3.7点、歩容3.6点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014