人工関節置換術-最新の知見
特殊な疾患、高度の変形を伴う例に対する人工関節 腫瘍 腫瘍用人工膝関節全置換術後の膝蓋骨の位置異常と患肢機能
畠野 宏史
1
,
守田 哲郎
,
有泉 高志
,
川島 寛之
,
生越 章
,
堀田 哲夫
1新潟県立がんセンター新潟病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨腫瘍
,
骨肉腫
,
膝蓋骨
,
術後合併症
,
人工膝関節
,
大腿骨腫瘍
,
軟骨肉腫
,
骨巨細胞腫
,
膝関節置換術
,
膝蓋骨脱臼
,
亜脱臼
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Chondrosarcoma
,
Femoral Neoplasms
,
Knee Prosthesis
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Patella
,
Osteosarcoma
,
Giant Cell Tumor of Bone
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Patellar Dislocation
pp.214-217
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270834
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腫瘍用人工膝関節全置換術(TKA)後の膝蓋骨の位置異常と患肢機能について検討した。大腿骨遠位部骨腫瘍に対して腫瘍用TKAを施行し、2年以上経過しX線像で膝蓋骨高位および亜脱臼位(傾斜角)の評価が可能であった23例を対象とした。膝蓋骨低位群8例、正常群15例で、平均膝屈曲角度は低位群が71.3°で、正常群の107.3°に比べて有意に小さかった。ISRと膝属曲角度には中等度の相関関係を認めた。平均ISOLSスコアは両群で有意差はなかった。膝蓋骨傾斜角亜脱臼群6、正常群17例で、平均膝関節屈曲角は亜脱臼群が76.7°で、正常群の101.2°に比べて小さい傾向があった。平均ISOLSスコアは両群で有意差はなかった。ISRと傾斜角には、中等度の負の相関関係を認め、膝蓋骨低位では傾斜角が大きくなる傾向があった。
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