発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009068034
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症例1:22歳男。左大腿骨遠位部骨肉腫切除術後、11歳6ヵ月時に延長型人工膝関節(GKP)による再建を受け、術後84ヵ月までに30mm/5回の延長が行われた。再建術から126ヵ月後に骨幹固定ピースのステムがスクリューホール部で折損したため、大腿装具を使用して35ヵ月経過し、ステム周囲に透亮帯を認めるものの日常生活に支障はない。症例2:14歳男。右脛骨近位部骨肉腫切除術後、10歳11ヵ月時にGKPと内側腓腹筋弁による再建を受け、術後38ヵ月までに36mm/4回の延長が行われた。再建術から45ヵ月後に骨幹固定ピースのステムが基部で折損した。2ヵ月後、皮質骨の縦方向半周骨切りによりステムを抜去し、腸骨移植を併用して通常型腫瘍用人工関節への再置換術を行った。術後5ヵ月で全荷重が可能となり、再置換術から12ヵ月経過して膝関節機能は伸展0°、屈曲110°、自動伸展不全0°でステム折損前と変わらない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008