整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 骨・軟部腫瘍への対応 悪性骨腫瘍における巨大骨欠損に対する血管柄付き腓骨と自家処理骨による再建
下瀬 省二
1
,
砂川 融
,
久保 忠彦
,
松尾 俊宏
,
藤森 淳
,
古田 太輔
,
越智 光夫
1国立病院機構呉医療センター中国がんセンター 整形外科
キーワード:
Gadolinium
,
自家移植
,
同種移植
,
脛骨
,
骨移植
,
骨腫瘍
,
骨盤骨
,
MRI
,
死亡
,
術後合併症
,
踵骨
,
上腕骨
,
生存率
,
大腿骨腫瘍
,
腓骨
,
予後
,
集学的治療
,
治療成績
,
無病生存
,
血管柄付き骨移植
,
骨欠損
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Calcaneus
,
Combined Modality Therapy
,
Death
,
Femoral Neoplasms
,
Fibula
,
Gadolinium
,
Humerus
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Postoperative Complications
,
Pelvic Bones
,
Prognosis
,
Tibia
,
Transplantation, Autologous
,
Transplantation, Homologous
,
Survival Rate
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Disease-Free Survival
pp.167-171
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081983
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悪性骨腫瘍広範切除後の巨大骨欠損に対し血管柄付き腓骨移植、処理骨移植による再建を行った24例の治療成績を検討した。対象は男14例・女10例で、年齢は中央値21.5歳、経過観察期間は中央値77.5ヵ月であった。治療の内訳は、血管柄付き腓骨と処理骨を併用したハイブリッド再建が9例、血管柄付き腓骨単独が12例、パスツール処理骨単独が3例であった。その結果、処理骨と血管柄付き腓骨によるハイブリッド再建では骨残存量の増加、初期固定性の増強、荷重に対する支持増強などの効果を認め、大きな骨欠損に対し有用な方法であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015