人工関節置換術-最新の知見
特殊な疾患、高度の変形を伴う例に対する人工関節 腫瘍 小児悪性骨腫瘍に対する延長型人工関節の問題点
吉田 行弘
1
,
秋田 護
,
小島 敏雄
,
谷口 真史
,
大幸 英至
,
徳橋 泰明
1日本大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
脛骨
,
骨腫瘍
,
再手術
,
大腿骨腫瘍
,
人工器官機能不全
,
治療成績
,
補綴関連感染症
,
人工関節
,
関節置換術
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Femoral Neoplasms
,
Joint Prosthesis
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Reoperation
,
Tibia
,
Treatment Outcome
,
Prosthesis-Related Infections
,
Arthroplasty, Replacement
pp.210-213
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270833
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小児悪性骨腫瘍に対する延長型人工関節の問題点について検討した。下肢における小児悪性骨腫瘍に対して延長型人工関節を用いた13例を対象とした。ISOLSの機能評価において、スコアは55~96%であった。ISOLSのX線評価は、骨リモデリングでpoor 3例で、これらに全例歩行時痛などの臨床症状はみられなかった。Interfaceでは、poor 2例、fair 2例、good 1例であった。総延長量は0~43mmで、最終診察時の脚長差は0~45mmであった。ステムの弛みによる脛骨ステムの沈下が2例みられ、1例は再置換術を施行した。感染は1例で、術後化学療法を行いながら保存的に治療し、術後1年6ヵ月に洗浄・デブリドマンを行ったが、創部感染が鎮静化しないため膝上切断を施行した。1例は交通事故によりステム折損し、再置換術を施行した。肺転移で3例が死亡したが、他は全例CDFである。
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