小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 腫瘍性疾患 小児期に発生した類骨骨腫に対するCTガイド下経皮的手術
渡部 逸央
1
,
中山 ロバート
,
須佐 美知郎
,
鈴木 禎寿
,
穴澤 卯圭
,
矢部 啓夫
,
戸山 芳昭
,
森岡 秀夫
1慶応義塾大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
距骨
,
脛骨
,
MRI
,
焼灼法
,
掻爬術
,
大腿骨
,
X線CT
,
類骨骨腫
Keyword:
Cautery
,
Curettage
,
Femur
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteoma, Osteoid
,
Radiography
,
Tibia
,
Talus
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.213-217
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039878
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小児期に発生した類骨骨腫18例に対しCTガイド下経皮手術を行い、その治療成績について検討した。手術時平均10歳で、男児16例、女児2例であった。発生部位は大腿骨11例、頸骨6例、距骨1例であった。発症から当科受診までは平均7.8ヵ月、術後経過観察期間は平均35.1ヵ月であった。その結果、術後2週までに全例全荷重歩行が可能となった。病理組織診断確定率は72.2%で、合併症は皮膚熱傷を脛骨発生例の3例に生じたが、保存的に治癒した。術直後より類骨骨腫特有の疼痛は消失し、再発例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013