小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
保存的治療の進歩 脳性麻痺 重症脳性麻痺例の骨代謝に対する発光ダイオード(LED)照射の影響
朝貝 芳美
1
1信濃医療福祉センター 整形外科
キーワード:
Alkaline Phosphatase
,
X線診断
,
骨折-自然
,
脳性麻痺
,
臨床試験
,
骨組織リモデリング
,
治療成績
,
実現可能性研究
,
NTx Telopeptide
,
ダイオード
Keyword:
Alkaline Phosphatase
,
Cerebral Palsy
,
Clinical Trials as Topic
,
Feasibility Studies
,
Fractures, Spontaneous
,
Radiography
,
Treatment Outcome
,
Bone Remodeling
,
Collagen Type I Trimeric Cross-Linked Peptide
pp.81-85
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039853
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重症脳性麻痺患者15例(平均9歳、男児9例、女児6例)を対象に、市販のLED電球照射による骨代謝への影響と脆弱性骨折予防の可能性について検討した。その結果、1ヵ月以上のLED照射によりIGF-1が増加し、骨代謝でBAP、uNTX/Cr、ucOCが成人の最小有意変化を超えて正常化する傾向がみられ、対照群との比較では骨密度、骨年齢、大腿骨骨皮質幅にもよい影響がみられ、脆弱性骨折予防の可能性も示唆された。また、ucOCが低値であった7例は全例BAPも低値で、LED照射により両方とも増加したことから、ucOCは小児でも骨形成の指標となることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013