腰椎疾患up-to-date
手術的治療の進歩 脊椎固定術と姿勢の制御 成人脊柱変形に対する骨切り術の選択
笹生 豊
1
,
鳥居 良昭
,
小島 敦
,
森岡 成太
,
藤井 厚司
,
別府 諸兄
1聖マリアンナ医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨切り術
,
脊柱変形
,
脊椎固定術
,
X線CT
,
失血-外科
,
手術時間
,
MPR (Multiplanar Reconstruction)
Keyword:
Osteotomy
,
Radiography
,
Spinal Curvatures
,
Spinal Fusion
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Blood Loss, Surgical
,
Operative Time
pp.239-242
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222874
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成人脊柱変形に対する骨切り術について検討した。脊柱変形と腰痛を主訴とした例に骨切り術を行い、6ヵ月以上経過した19例対象にした。固定範囲は、インストゥルメント最上端椎(UIV)がTh9-Th10:12/19、Th2-Th3:4/19で、インストゥルメント最下端椎(LIV)が腸骨までは10/19であった。術前後画像平均値で、SVAは術前88.0mmが術後35.1mm、C7-CSVLは22.mmが6.9mm、腰仙椎前彎角(LL)は-12.4°が-35.1°骨盤傾斜は34.8°が23.1°、PI-LLは42.5°が13.7°と有意に改善し、臨床評価もすべて有意に改善した。合併症として神経障害はなく、distal junction kyphosis(DJK)は1例、感染は3例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013