経験と考察
胸椎転移性脊椎腫瘍に対する短範囲固定による姑息的手術の治療成績
染谷 幸男
1
,
清水 純人
,
岡本 壯太
,
飯島 靖
1国民健康保険小見川総合病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
胸椎
,
MRI
,
膵臓腫瘍
,
脊椎固定術
,
脊椎腫瘍
,
前立腺腫瘍
,
X線CT
,
直腸腫瘍
,
肺腫瘍
,
放射線療法
,
失血-外科
,
治療成績
,
手術時間
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Lung Neoplasms
,
Pancreatic Neoplasms
,
Radiography
,
Prostatic Neoplasms
,
Spinal Fusion
,
Spinal Neoplasms
,
Radiotherapy
,
Rectal Neoplasms
,
Thoracic Vertebrae
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.1351-1355
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014042057
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胸椎転移性脊椎腫瘍に対し、短期範囲固定で姑息的手術を行った8例(男性5例、女性3例)の治療成績について検討した。原疾患は前立腺癌が2例、肺癌、直腸癌、膵癌、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、原発不明癌がそれぞれ1例ずつであった。平均手術時間は3時間46分、平均出血量は220ml、平均固定椎間は2.4椎間であった。疼痛は全例で有意に改善し、麻痺の推移は1例を除いて1段階以上の改善を認め、歩行は1例から5例に増加を認めた。経過中に麻痺の再増加が3例認められ、腫瘍の局所再燃は全例認め、1例で再手術を要した。生命予後は術後6ヵ月以内と1年以内が1例ずつ認め、1年以上が6例得られ、合併症は創離開を1例のみ認められた。
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