腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する保存的治療 その他の治療法 超音波療法による腰部脊柱管狭窄症の治療
鈴木 信治
1
,
稲田 充
,
緒方 研吾
,
川端 哲
,
早川 高志
1NTT西日本東海病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
間欠跛行
,
脊柱管狭窄
,
脊椎すべり症
,
超音波療法
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
腰椎
,
治療成績
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Lumbar Vertebrae
,
Intermittent Claudication
,
Radiography
,
Spinal Stenosis
,
Spondylolisthesis
,
Ultrasonic Therapy
,
Treatment Outcome
pp.109-112
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222850
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超音波療法(US療法)による腰部脊柱管狭窄症(LSCS)の治療について検討した。間欠跛行あるいは跛行の治療として、腰部にUS療法を行ったLSCS患者112例を対象とした。初診時X線像ですべり症は41例にみられ、変性すべり症が37例、分離すべり症は4例であった。US療法施行回数は0.6~11.2クールで、US療法終了直後の成績は、good 44例、fair 37例、poor 31例で、跛行が消失したものと軽減したものを加えた有効率は72.3%であった。発症から治療開始までの罹病期間と治療効果との関連をみると、統計学的には罹病期間の長短で有意差はなかった。変性すべり症と分離すべり症を合わせた、すべりの程度と治療成績との関係をみると、すべりの程度と症状の改善に有意な相関はなかった。平均1151.6日の追跡調査結果は跛行の消失50.9%、軽減40.4%と、治療直後より良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013