腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する保存的治療 神経症状に対する薬物治療 腰部脊柱管狭窄症に伴うこむら返りに対するリマプロストアルファデクスの有効性
網代 泰充
1
,
徳橋 泰明
,
及川 久之
1駿河台日本大学病院 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
脊柱管狭窄
,
腰椎
,
治療成績
,
Limaprost
,
有痛性筋れん縮
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Muscle Cramp
,
Surveys and Questionnaires
,
Spinal Stenosis
,
Treatment Outcome
,
Limaprost
pp.103-108
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222849
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腰部脊柱管狭窄症(LSCS)に伴うこむら返りに対するリマプロストアルファデクス(リマプロスト)の有効性について検討した。臨床症状およびMRIによる画像診断よりLSCSと診断された患者を対象にアンケート調査を行った。こむら返りを訴えるLSCS患者に対してリマプロストを投与し、非投与群と比較した。手術を施行した9例に、術前と術後でアンケート調査を行った。臨床症状の頻度は、55例中、腰痛49例、安静時の下肢痛47例、歩行時の下肢痛47例、安静時の下肢しびれ44例、歩行時の下肢しびれ43例、間欠跛行43例、下肢冷感39例であった。こむら返りは51例と、腰痛よりも高頻度であった。リマプロスト投与によってLSCSに伴う下肢症状はいずれも有意に改善した。リマプロスト非投与群では、調査前後でこむら返りの頻度や下肢症状、日常生活に変化は認めなかった。手術後LSCSに伴う下肢症状はいずれも有意に改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013