腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する診断・評価の進歩 画像および機能診断 MRI矢状面二軸斜位撮像による腰椎椎間孔部神経根絞扼の診断
鈴木 信治
1
,
稲田 充
,
緒方 研吾
,
川端 哲
,
早川 高志
1NTT西日本東海病院 整形外科
キーワード:
MRI
,
脊柱管狭窄
,
脊椎疾患
,
脊椎すべり症
,
椎間板ヘルニア
,
末梢神経圧迫症候群
,
腰椎
,
椎弓形成術
,
椎間孔
Keyword:
Intervertebral Disc Displacement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Nerve Compression Syndromes
,
Spinal Diseases
,
Spinal Stenosis
,
Spondylolisthesis
,
Laminoplasty
pp.6-13
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222832
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MRI矢状面二軸斜位撮像による腰椎椎間孔部神経根絞扼の診断について検討した。下肢に神経症状があり、MRI T1強調画像で二軸斜位撮像を行い、手術を行って病態を確認した102例を対象とした。矢状面二軸斜位像では椎間孔のスライスが常に4~5枚得られ、どの部位に相当するかもはっきりしていた。さらに椎間孔を形成する椎弓根、下関節突起、上関節突起、黄色靱帯およびL4あるいはL5神経根が明瞭に確認できた。手術時に椎間孔の高度な狭窄や閉塞があり、椎間孔を開放した症例をみるとは49例中48例で、14例は両側、21例は右側、13例は左側の開放を行っていた。傍矢状断像では右側は全周型の狭窄8例、閉塞型6例、左側はそれぞれ8例と9例であった。二軸斜位像では、右側は全周型11例、閉塞型9例、左側はそれぞれ8例と7例で手術所見とよく一致した。傍矢状断像との相違は、左右を含めて85.7%と多かった。
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