腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する診断・評価の進歩 疼痛の評価と病態の検討 プロスタグランジンE1製剤の効果からみた腰部脊柱管狭窄症における腰痛性間欠跛行
伊藤 全哉
1
,
今釜 史郎
,
安藤 圭
,
石黒 直樹
,
松山 幸弘
,
酒井 義人
1名古屋大学 整形外科
キーワード:
Alprostadil
,
X線診断
,
間欠跛行
,
MRI
,
脊柱管狭窄
,
腰仙部
,
腰椎
,
腰痛
,
前向き研究
,
治療成績
,
Limaprost
Keyword:
Alprostadil
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Lumbosacral Region
,
Intermittent Claudication
,
Prospective Studies
,
Radiography
,
Spinal Stenosis
,
Treatment Outcome
,
Low Back Pain
,
Limaprost
pp.60-66
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222841
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プロスタグランジンE1製剤の効果からみた腰部脊柱管狭窄症における腰痛性間欠跛行について検討した。腰部脊柱管狭窄症患者50例のうち、半年以上腰痛性間欠跛行が持続している症例を対象とした。腰部脊柱管狭窄症患者50例のうち、腰痛性間欠跛行を呈した腰痛あり群は14例、腰痛なし群は36例であった。腰部脊柱管狭窄症に特徴的な神経性間欠跛行を呈する歩行距離は、リマプロスト投与後に有意に改善した。腰痛性間欠跛行を呈する歩行距離は、リマプロスト投与後は有意に改善した。腰痛あり群における各症例の神経性間欠跛行歩行距離と、腰痛性間欠跛行歩行距離はほぼ同じであることがほとんどで、下肢痛出現とほぼ同時に腰痛も出現した。両値は強い相関を認めた。MRI上での最狭窄部での狭窄率は、それぞれ腰痛なし群50.3%、腰痛あり群54.5%と若干腰痛あり群で高かったが、有意差はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013