腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する診断・評価の進歩 疼痛の評価と病態の検討 一次医療の初診時における日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)の診断的意義
高橋 弦
1
1山王整形クリニック
キーワード:
X線診断
,
質問紙法
,
整形外科
,
疼痛測定
,
腰椎
,
腰痛
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Pain Measurement
,
Radiography
,
Surveys and Questionnaires
,
Low Back Pain
,
Orthopedic Procedures
,
Visual Analog Scale
pp.55-59
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222840
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一次医療の初診時における日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)の診断的意義について検討した。腰痛を主訴として外来を初診した149例中、初診後3ヵ月以内の最終診察時における治療結果が不詳を除いた133例を対象とした。急性腰痛例において、「歩行」の点数がほかの4項目より高い傾向を認めた。JOABPEQ各項目の点数分布では、「疼痛」点数は軽快群よりも治癒群のほうが有意に高かった。「腰椎」、「歩行」と「社会」の点数は不変群が軽快群よりも有意に高かった。LBPISランク値は不変群で低い傾向を認めた。VAS値は不変群が治癒群・軽快群よりも有意に低かった。「腰椎」、「歩行」、「社会」の点数はLBPISランク値およびVAS値と有意な相関を認め、点数が高いほどLBPISランク値およびVAS値は低かった。「疼痛」と「心理」の点数は、LBPISランク値およびVAS値と相関関係を認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013