腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する診断・評価の進歩 疼痛の評価と病態の検討 腰椎椎間板ヘルニア手術に対する患者の満足度と日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)における評価
金森 昌彦
1
,
福井 充
,
千葉 一裕
,
川上 守
,
宮本 雅史
,
中井 定明
,
嶋村 正
,
田口 敏彦
,
竹下 克志
,
田中 靖久
,
谷 俊一
,
谷口 愼一郎
,
和田 英路
,
米延 策雄
,
紺野 愼一
,
高橋 和久
1富山大学 人間科学(1)講座
キーワード:
質問紙法
,
整形外科
,
椎間板ヘルニア
,
腰椎
,
腰痛
,
患者の満足度
,
アウトカム評価(保健医療)
,
治療成績
Keyword:
Intervertebral Disc Displacement
,
Lumbar Vertebrae
,
Surveys and Questionnaires
,
Treatment Outcome
,
Low Back Pain
,
Patient Satisfaction
,
Outcome Assessment (Health Care)
,
Orthopedic Procedures
pp.50-54
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222839
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腰椎椎間板ヘルニア手術に対する患者の満足度と日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)について検討した。腰椎椎間板ヘルニア手術を施行し、術前および術後6ヵ月に評価ができた70例を対象とした。疼痛関連障害では63例が評価対象となり、26.5±28.0→78.3±24.3点に改善したが、個々の症例においてPSSとの相関関係は認めなかった。歩行機能障害、心理的障害の項目では、JOABPEQでの判定と本人が感じる満足度は関連性を認めた。腰痛に対するVASの記載では平均3.0±2.8点の改善であった。「大きく良くなった」と記載した41例では平均3.6点の改善があり、「良くなった」と記載した26例では2.0点の改善があった。臀部・下肢痛は平均5.0±0.5点の改善を認め、臀部・下肢のしびれは平均4.3±0.7点の改善があった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013