腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する診断・評価の進歩 疼痛の評価と病態の検討 日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)による腰部脊柱管狭窄の手術成績評価の妥当性と限界 腰痛の程度と機能障害の乖離例からみた治療評価・前向き研究
二階堂 琢也
1
,
菊地 臣一
,
矢吹 省司
,
大谷 晃司
,
渡邉 和之
,
加藤 欽志
,
紺野 愼一
1福島県立医科大学 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
コホート研究
,
整形外科
,
脊柱管狭窄
,
疼痛測定
,
腰仙部
,
腰椎
,
腰痛
,
治療成績
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Lumbosacral Region
,
Pain Measurement
,
Surveys and Questionnaires
,
Spinal Stenosis
,
Cohort Studies
,
Treatment Outcome
,
Low Back Pain
,
Orthopedic Procedures
,
Visual Analog Scale
pp.45-49
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222838
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日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)による腰部脊柱管狭窄の手術成績評価の妥当性と限界について、腰痛の程度と機能障害の乖離例から検討した。腰部脊柱管狭窄症例115例を対象とした。JOABPEQ重症度スコア、腰痛の程度(VAS)、および整形外科患者に対する精神医学的問題評価のための簡易質問票(BS-POP)による評価を行った。腰痛と機能障害が同程度の乖離なし群、腰痛と機能障害の程度に乖離があり、JOABPEQのカテゴリーが腰痛のカテゴリーより高い高値群、腰痛と機能障害の程度に乖離があり、JOABPEQのカテゴリーが腰痛のカテゴリーより低い低値群に分けた。各サブスコアとも腰痛の程度に比べて機能障害が強い症例が4~10%存在した。手術前後とも腰痛の程度に比べて機能障害の強い症例では、BS-POPで異常と判定される症例の割合が高く、精神医学的問題が関与している可能性が高かった。
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