骨粗鬆症-新たなる骨折を防ぐ最新の治療戦略
脊椎椎体骨折の病態・診断・治療 保存的治療 骨粗鬆症性椎体骨折に対する保存的治療 外固定法別の骨癒合率および日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)評価
渡邊 吾一
1
,
川口 哲
,
森田 智慶
,
村田 憲治
,
山下 敏彦
1旭川厚生病院 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
医学会
,
ギプス包帯
,
骨折固定法
,
骨粗鬆症
,
整形外科
,
脊椎骨折
,
腰痛
,
リハビリテーション
,
クリティカルパス
,
骨折-骨粗鬆症性
,
胸腰仙椎装具
,
頸椎装具
Keyword:
Casts, Surgical
,
Fracture Fixation
,
Osteoporosis
,
Surveys and Questionnaires
,
Societies, Medical
,
Rehabilitation
,
Spinal Fractures
,
Low Back Pain
,
Orthopedic Procedures
,
Critical Pathways
,
Osteoporotic Fractures
pp.75-78
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012139396
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骨粗鬆症性椎体骨折に対し保存的治療を行った137例147椎体(男36例、女99例、平均76.7歳)の成績を報告した。外固定法は体幹ギプス41例、硬性装具53例、軟性装具43例であった。骨癒合率はギプス群84.4%、硬性群88.7%、軟性群63.3%で、ギプス群および硬性群と軟性群との間に有意差が認められた。平均椎体局所後彎角はギプス群14.9°、硬性群17.5°、軟性群16.5°で、3群間の有意差はなく、平均入院期間は順に29日、8日、11日で、ギプス群と硬性群および軟性群との間に有意差が認められた。日本整形外科学会腰痛評価質問票は軟性群が疼痛障害60.6点、腰椎機能障害52.8点、歩行障害46.0点、社会生活障害51.0点、心理的障害47.8点、ギプス群が順に64.5、55.4、46.4、47.2、46.7点、硬性群が65.5、52.9、49.7、47.5、49.0点で、全項目で各群間に有意差はなかった。骨癒合群は偽関節群に比較して疼痛関連障害と社会生活障害が有意に高得点であった。
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