運動器疾患の画像診断
X線診断 関節動揺性の評価 後足部アライメント評価における荷重時距骨下関節X線撮影の有用性
谷口 晃
1
,
田中 康仁
,
富和 清訓
,
松田 剛典
,
林 宏治
,
熊井 司
1奈良県立医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
変形性関節症
,
外反母趾
,
距骨下関節
,
アラインメント
Keyword:
Hallux Valgus
,
Osteoarthritis
,
Radiography
,
Subtalar Joint
pp.7-9
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043370
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距骨下関節は解剖学的に複雑な形状をしているためX線像による評価は難しく、これまでに様々な撮影方法が報告されているが、それぞれ問題点がある。当科で考案した荷重時距骨下関節X線撮影は、俯角を30°に設定することにより、脛骨軸と距骨滑車関節面、距骨下関節面を同時に描出できる有効な撮影法である。今回、外反母趾患者56例と変形性足関節症患者80例に本撮影法を施行し、臨床的有用性について検討した。その結果、本撮影法は病態の評価だけではなく治療効果の判定にも有用なことが示された。具体的な撮影方法を紹介した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012