臨床室
Accessory anterolateral talar facetインピンジメントに対する鏡視下・透視下切除関節形成術の1例
勝井 龍平
1
,
伊東 勝也
,
田中 康仁
1医真会八尾総合病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節鏡法
,
関節形成術
,
変形性関節症
,
MRI
,
足関節
,
X線CT
,
外反母趾
,
足関節インピンジメント
Keyword:
Ankle Joint
,
Arthroplasty
,
Arthroscopy
,
Hallux Valgus
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteoarthritis
,
Radiography
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.1293-1296
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014009498
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症例は56歳女性で、誘因なく両足部・足関節痛が出現し、近医にて両外反母趾変形・変形性足関節症として保存的治療やリハビリテーション加療を受けるも改善せず、当院紹介となった。初診時、左足関節背屈時に足部外側痛が増強し、左足外がえし時にも足部外側痛が増強した。単純X線およびCT、MRI所見からAccessory anterolateral talar facet(AALTF)によるインピンジメントを疑い、1%リドカイン塩酸塩を圧痛部に注射したところ、ブロックテストで症状が軽快したことから、AALTFによるインピンジメントと確定診断した。外反母趾手術と共に鏡視下AALTF切除術を行った結果、術後1ヵ月時点で足関節背屈時の足部外側痛と距骨外側突起の圧痛は消失し、術後6ヵ月の現在も症状の再発は認めない。
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