発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007149745
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
著者らは五弦バンジョ演奏用爪(ピック)を用いて遠位指節間(DIP)関節を伸展位に保持しつつ内外反変形を矯正する装具を考案し、その効果について検討した。変性性DIP関節症31例を対象に、これらを本矯正装具を使用した15例(矯正装具群)とプラセボ装具群16例にくじ引きで分け、4週間後の治療効果を比較した。装具装着時間を1日8時間以上とした結果、1)4週間の治療前後でのAUSCAN手部OA指数の変化は、矯正装具群-2.7±5.1点、プラセボ装具群1.1±4.8点で、矯正装具群はプラセボ群に比べ有意な改善が認められた。2)治療前後での握力の変化は、矯正装具群で1.7±1.9kg増加したが、プラセボ装具群では0.2±3.0kg低下し、両群間で有意差がみられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007