難治性骨折に対する治療
難治性骨折の治療(各論) 下肢骨折 脛骨関節内骨折に対するリング型創外固定法の治療経験
井上 三四郎
1
,
宮崎 幸政
,
菊池 直士
,
仲西 知憲
,
井ノ口 崇
,
阿久根 広宣
1宮崎県立宮崎病院 整形外科
キーワード:
脛骨骨折
,
骨折固定法
,
X線CT
,
骨折治癒
,
治療成績
,
骨折-関節内
Keyword:
Fracture Fixation
,
Tibial Fractures
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Fracture Healing
,
Intra-Articular Fractures
pp.194-197
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339599
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脛骨骨折に対しリング型創外固定法を施行した9例9肢(男6例、女3例、平均年齢53歳)を対象に、治療成績および合併症について検討した。受傷日より平均25日で、リング型創外固定器を用いて手術を行った。経過観察期間は平均14.4ヵ月間であった。6例の脛骨近位部骨折においては、機能的評価が優4例、良1例、不可1例、解剖学的評価が優3例、良2例、可1例であった。偽関節および複合性局所疼痛症候群を1例に、骨髄炎を1例認めた。前者は膠原病、後者は、肝硬変および糖尿病を有する患者で、ともにhost status Cであった。3例の脛骨遠位部骨折においては、主観的評価は良が1例、不可2例、客観的評価は良が1例、可1例、不可1例、骨折整復評価は良2例、不可1例であった。骨幹部骨折の偽関節を1例、小皮切より挿入した中空螺子の感染を1例に認めた。前者はhost status C、後者はhost status Bの患者であった。
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