肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
手術手技 人工関節の現状 上腕骨近位端骨折および骨頭壊死に対する第4世代人工骨頭置換術の治療経験
繁田 明義
1
,
内山 善康
,
持田 讓治
1東海大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
肩関節
,
骨壊死
,
骨端
,
上腕骨骨折
,
人工関節
,
脱臼骨折
,
肩関節全置換術
Keyword:
Arthroplasty, Replacement, Shoulder
,
Fracture Dislocation
,
Epiphyses
,
Humeral Fractures
,
Joint Prosthesis
,
Osteonecrosis
,
Radiography
,
Shoulder Joint
pp.221-225
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097722
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著者らは2007年から第4世代人工肩関節システムSMR(Lima社)を上腕骨近位端骨折と上腕骨頭壊死例に使用している。今回、著者らが行っている術前計画と手術手技について紹介し、術後6ヵ月以上観察しえた8例の治療成績を報告した。8例の内訳は男性2例、女性6例、手術時年齢54~83歳、疾患は近位端骨折4例、骨頭壊死2例、術後観察期間は6~34ヵ月であった。術後のJOAスコアは平均77.3点で、骨折群と骨頭壊死群との間で有意差はなかった。腱板機能不全を伴っていたものが2例あり、この2例を除いた6例のJOAスコアは平均83.2点であった。代表例として、Neer分類3-part脱臼骨折でJOAスコアが82点に改善した1例を提示した。
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