発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006036239
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関節リウマチ肩5例7肩に人工関節置換術を行い,その術後長期成績(経過観察期間:5年以上)を報告した.疼痛は全例で改善した.下垂外旋の可動域(ROM)に関しては,挙上は術前平均74°が術後は77°,外旋は術前平均18°が術後25°となった.明らかな改善はみられなかったが,腱板の術中所見で厚みがあった症例,菲薄化して残存していた症例では術後ROMに改善を認めた.X線所見では,glenoid componentの弛みが3肩,humeral stemの弛みが1肩,骨頭の上方化が5肩にみられた.人工関節置換術では除痛効果は期待できるが,術後ROMに関しては腱板機能の残存が大きく影響すると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005