発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004020897
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
上腕骨近位端骨折に対し手術的治療を行った60症例について,骨折型や術式にみた臨床成績について検討した.上腕骨近位端骨折に対する骨接合術においては,骨折型,術式に拘わらず偽関節や骨頭壊死の発生率は低く,良好な骨癒合が得られたが,4-Fでは骨癒合が遷延するものが多かった.術後の関節ROMは,2-S,2-Gでは3-FD,4-Fに比べて良好であったが,骨接合術においては年齢と術後の頸体角がROM獲得に影響を及ぼす重要な因子であった.以上より,3-F,3-FDでは骨接合術を選択すべきであるが,4-Fに対しては患者の年齢,性別,活動性,骨粗鬆化等を考慮した上で術式を選択すべきと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003