発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013257555
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14歳男。右中指中手関節痛を主訴とした。初診時の単純X線では異常を認めなかったが、3ヵ月後に疼痛が増悪し、単純X線で第3中手骨骨頭に硬化性変化を伴う骨透明像を認めた。CTでは掌側関節面の平坦化が明確であり、MRIでは第3中手骨骨頭にT1低信号、T2低信号と高信号の混在する限局した病変を認めた。標記の診断で、関節軟骨の背側・中手骨骨軸上で骨端線を損傷しないもっとも近位の位置をKirschner鋼線で開窓し、壊死部を掻爬して多方向にドリリングを行った。病理組織像では壊死骨を伴う骨組織を認めた。術後除痛が速やかに得られ、2ヵ月時に単純X線像で骨新生が確認され、4ヵ月時には疼痛なく可動域制限も認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013