肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
骨折と脱臼 鎖骨骨折 三次元的プレートを用いた鎖骨骨幹部骨折の手術的治療
奥町 悦子
1
,
平中 崇文
,
原田 義文
,
西澤 勇一郎
,
飛田 祐一
,
上本 晴信
,
辻 充男
1愛仁会高槻病院 整形外科・関節センター
キーワード:
内固定法
,
骨板
,
X線CT
,
治療成績
,
鎖骨骨折
,
形状測定
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
pp.76-80
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097693
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鎖骨骨幹部骨折の治療はプレート固定術が第一選択になると考えられるが、鎖骨は三次元的に複雑な構造をしているため、従来の平面的なプレートを鎖骨の形に適合させることは困難な手技であった。そこで著者らは、正常鎖骨の解剖学的形態を解析し、得られたデータをもとに、三次元的に鎖骨との適合性が良好となるプレートを作製した。正常鎖骨形態の解析の結果、至適なプレート形状は、遠位端を強く側方屈曲させ、さらに中央で捻りを加えたものであると考えられた。作製した三次元的プレートを本骨折13例に臨床使用したところ全例で良好な適合性が得られ、術後経過も良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010