肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
骨折と脱臼 鎖骨骨折 鎖骨遠位端骨折に対する骨接合術 ポリエチレン編糸を用いた小侵襲手術
四本 忠彦
1
,
松浦 幸男
,
領家 幸治
,
野崎 健治
,
桐田 由季子
,
仲宗根 素子
,
内尾 祐司
1出雲市民病院 整形外科
キーワード:
関節可動域
,
内固定法
,
骨ワイヤー
,
縫合糸
,
仰臥位
,
最小侵襲手術
,
Polyethylene
,
鎖骨骨折
,
手術時体位
Keyword:
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Sutures
,
Range of Motion, Articular
,
Supine Position
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Polyethylene
pp.81-84
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097694
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
鎖骨遠位端骨折に対しポリエチレン編糸とリング付き固定ピンを併用した鋼線締結法(TB法)を施行し、良好な成績が得られているので報告した。手術方法(手順)の概要は下記の通りである。1)肩鎖関節上に約2~3cmの皮切を加え、肩鎖関節と骨折部を確認する。2)鎖骨骨幹部に径2mmのKirschner鋼線で経皮的に骨孔を作製し、ループ状にした2号ポリエチレン編糸を通す。3)径2mmのリング付き固定ピン2本を鎖骨端から挿入する。4)創部から皮下を通して糸を8の字に誘導し、ピンのリングに糸を通し、骨折部を整復した状態でdouble loop sliding knotにて締結する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010