小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 足部疾患 足根骨癒合症に対する癒合部切除・遊離脂肪移植術の治療成績
蒲生 和重
1
,
中瀬 尚長
,
栗山 幸治
,
濱田 雅之
1星ヶ丘厚生年金病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨癒合症
,
脂肪組織
,
足根骨
,
X線CT
,
治療成績
,
足部疾患
,
三次元イメージング
,
マルチスライスCT
,
脂肪移植
Keyword:
Adipose Tissue
,
Foot Diseases
,
Radiography
,
Synostosis
,
Tarsal Bones
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Multidetector Computed Tomography
pp.195-199
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039874
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疼痛による活動制限を訴えた足根骨癒合症11足に対して癒合部切除・遊離脂肪移植術を行い、その治療成績について検討した。手術時平均13歳で、術後経過観察期間は平均1年10ヵ月であった。その結果、術後MDCT所見では全例癒合部はほぼ完全に切除され、再癒合は認めなかった。合併症は1例に術後早期の皮膚縫合不全が認められたが、局所麻酔下での皮膚縫合処置で治癒が得られた。全例再発は認めず、JSSFスケールは術前平均75.7点が術後平均92.8点へ有意な改善が認められた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013