関節周辺骨折 最近の診断・治療
足関節、足根骨 踵骨骨折の術後成績
岡田 正人
1
,
赤川 誠
,
波多野 栄重
,
廣村 健太郎
,
前岡 勇人
,
松本 忠美
1金沢医科大学 看護学部
キーワード:
X線診断
,
骨移植
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨代用物
,
治療成績
,
踵骨骨折
Keyword:
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Bone Substitutes
pp.226-239
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044666
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L字状皮切による内固定術を施行した踵骨骨折185例193骨折(男138例・女47例・平均46歳)の成績を報告した。骨折型はSanders分類でtype IIが143骨折、type IIIが44骨折、type IVが6骨折であった。術後経過期間1年~18年2ヵ月で、Creighton-Nebraska Health Foundation assessment sheet scoreは平均92.7点、excellent 84骨折、good 97骨折、fair 9骨折、poor 3骨折であった。骨折型別のgood以上の成績良好例は、type IIが98.6%、type IIIが86.4%、type IVが33.3%であった。腓腹神経領域のしびれは13骨折に認め、いずれも軽度であった。手術創は平均38.1日で治癒し、皮膚壊死は6骨折で認めたが、追加手術は必要としなかった。X線学的検討で、平均Boehler角は術前-5.3°から術直後29.4°と有意に改善し、調査時は28.6°に維持されていた。調査時の後関節面の段差は平均0.9mmで、type IIは0.4mm、IIIは1.3mm、IVは3.5mmであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009