発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013353839
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68歳女。台を踏み外して転倒・受傷した。単純X線像およびCTでは踵骨がアキレス腱付着部で骨折し、骨片が上方に転位していた。アキレス腱は断裂を認めず転位骨片にすべて付着し、踵骨側には付着を認めなかった。アキレス腱を牽引し、転位した骨片の整復を行った。Xプレートを踵骨の形状に沿うようベンディングし、アキレス腱付着部に極力重ならない位置に設置した。2.7mmロッキングスクリューをプレートに4本挿入し、うち2本は剥離骨片を貫くように固定した。術後は外固定を行わず、手術翌日より可動域(ROM)訓練を開始した。術後7日目、足の腫脹および疼痛が軽減したところでヒール付きの靴を履いて全荷重で歩行訓練を開始した。術後3週でROMは保たれており、疼痛の訴えなく自立歩行の状態で退院となった。術後8週で骨癒合は良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013