整形外科領域における移植医療
総論 同種骨移植と骨バンク 人工股関節再置換術における認定組織バンクから供給された保存同種骨の安全性と有用性
内山 勝文
1
,
福島 健介
,
山本 豪明
,
森谷 光俊
,
峯岸 洋次郎
,
井上 玄
,
高相 晶士
,
高平 尚伸
,
笠原 みどり
,
糸満 盛憲
1北里大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
同種移植
,
関節疾患
,
股関節
,
骨移植
,
骨吸収
,
再手術
,
術後合併症
,
X線CT
,
骨銀行
,
骨代用物
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
股関節置換術
,
術後感染症
,
患者の安全
Keyword:
Bone Resorption
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Reoperation
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Transplantation, Homologous
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Bone Banks
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Bone Substitutes
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Patient Safety
pp.59-63
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081966
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当院の認定骨バンクから供給された保存同種骨を用いて人工股関節再置換術を行い、1年以上経過観察が可能であった78例79関節を対象に、安全性と有用性について検討した。再置換術後の細菌感染は2関節(2.5%)で認めたが、いずれも感染後の再手術例で、同種骨移植のレシピエントに感染性の伝播の報告はなかった。移植骨の骨吸収は、吸収なしあるいは軽度が86.2%で、5.3%に重度の骨吸収を認めた。原因としては、感染、血流障害、不安定性、骨代謝障害、非荷重部への移植等が考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015