発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301347
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55歳男.主訴は右踵骨隆起部の疼痛・腫脹,歩行障害.単純X線像,CTにて右踵骨アキレス腱付着部の裂離骨折を認め,裂離骨片の中枢への転位を認めた.以上により右踵骨アキレス腱付着部裂離骨折と診断し,手術を施行した.中枢側に転位翻転した裂離骨片を可及的に整復すると,アキレス腱の踵骨付着部断裂を認めた.アキレス腱を付着部に整復し,ACE中空海綿骨スクリューとワッシャーにて骨片と共に固定し,更にアキレス腱断端部を踵骨の骨膜など周囲軟部組織に1号サージロン糸にて補強した.8週間のギプス固定後,足関節可動域(ROM)訓練を開始した.術後3ヵ月の現在,単純X線像上骨癒合は良好であり,日常生活に支障がない歩行能力に回復し,経過順調である
©Nankodo Co., Ltd., 2004