関節周辺骨折 最近の診断・治療
膝関節 ロッキングプレートを用いたAO分類C型大腿骨遠位部骨折の治療
前岡 勇人
1
,
岡田 正人
,
波多野 栄重
,
廣村 健太郎
,
富所 潤
,
赤川 誠
,
松本 忠美
1金沢医科大学 運動機能病態学
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
内固定法
,
骨板
,
膝関節
,
大腿骨骨折
,
治療成績
Keyword:
Bone Plates
,
Femoral Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Knee Joint
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
pp.140-145
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044651
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ロッキングプレートを用いて治療を行ったAO分類C型大腿骨遠位部骨折6例(男1例・女5例・平均76.8歳)の成績を報告した。ロッキングプレートは、ロッキングスクリュー機構により角度安定性を持った顆部用プレートであるLocking Compression Plate-Distal Femurを用いた。大腿骨の遠位骨片の大きさは3.0~4.0mmで、顆部固定に使用したスクリューは5~6本であった。部分荷重は術後6~8週、全荷重は8~15週で開始し、経過観察期間4~36ヵ月で、膝関節平均可動域は伸展-2°、屈曲125°であった。X線学的評価で、Femoral angleは術直後平均79.5°、観察時79.7°と保たれており、内反偏位が進行した例はなかった。Neerの評価基準ではexcellent 3例、satisfactory 3例で、良好な成績であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009