骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その1)
骨盤・下肢 合併症・続発性 ロッキングプレートを用いた大腿骨ステム周囲骨折の治療
廣村 健太郎
1
,
兼氏 歩
,
津田 亮二
,
福井 清数
,
市堰 徹
,
川原 範夫
1金沢医科大学 整形外科
キーワード:
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
大腿骨骨折
,
治療成績
,
骨折-補綴物周囲
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Femoral Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Treatment Outcome
,
Periprosthetic Fractures
pp.143-146
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017077781
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大腿骨ステム周囲骨折15例(男2例、女13例、平均年齢79.4歳)を対象に、患側と反対側用の大腿骨遠位外側用ロッキングプレートを上下逆さに用いて大転子からプレート固定を行った。骨折型はVancouver分類B1が8例、B2が5例、Cが2例であり、近位骨片にbicorticalに挿入できたスクリューは平均2.8本であった。術後6ヵ月以上経過観察して全例骨癒合が得られ、感染や再転位、プレートの脱転などの合併症は認めなかったが、type B2で骨接合術のみを行った1例は術後にステムの沈下を生じ、後日再置換術を施行した。プレート固定を行う場合には、近位骨片になるべく多くの本数のbicorticalスクリューを挿入することが重要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016